アコーディオン弾き 岩城里江子のブログです。
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盛岡再訪2

午後の本番に間に合うように帰らねばなので
スタッフの男子に「ランチ、巻きでおねがいします(笑)」と言ったら
伝票に「ランチ、巻き」と書かれ、ずっと私は「巻きのお客さん」と呼ばれる羽目に(^^)

cafe森風、元は廃校になった小学校の教職員住宅。
窓越しの裏の元校舎?がいい味を出しています。



小さな背中のおばあちゃまとお連れの男性(息子さんかな?)と
その向こうの大きな窓の深い緑が、絵本の一ページみたい。
彼らにぼーっと見とれていました。
帰り際ママさんと挨拶して早々においとまして外へ出たら
「あ、わたしここにまたいつか帰ってくる」って思いました。
ここでちいさなコンサートができたら楽しいなあ。

紹介してくださったわきたさんありがとう!(盛岡カテゴリーに美しい岩手写真多数)
たしかに「ここにくれば何かが見つかる」場所でした(森風hpより)

たまに雨交じりの曇り空だけど、気持ちはすっきり。
行きは怖くて窓をきっちり閉めて通ったトンネルも、帰りは窓全開で走り抜けます。
トンネルの出口は白っぽい緑に霞んで幻想的。
あの向こうに「千」の世界があっても何の不思議もない感じ。
・・・な訳はなく、道はつながり一路盛岡八幡へ。

ステージでは車の中で浮かんだ曲も即興でやってみました。
行きに緑のトンネルを通りながらずっと頭で鳴ってたメロディ。
やさしくてあかるくてそれでもしっとりとしてる感じ。
もうイベントも終盤で、少ないながらもじっくり聞いてくださるお客様も。感謝です。
でも、こういうイベントで弾くのはあんまり慣れてなくて、選曲でいつも迷います。
まだまだですね。
今年は色々イベントで弾かせてもらうから、あれこれ試してみよう。

さて、夜はまた友人たちと町へ。
広い畳のスペースに、暖簾でゆったりと区切られたすてきな和のお店。
しずかで、ほんのりとした灯り。
こういうお店は盛岡だからこそいいんだなあ。
さんさ踊りの前日、まだ静かな盛岡の町。
愛あるダメだしなども受け、久しぶりのメンバーで静かに盛り上がったのでした。

************

翌日は午前中の本番。
早めにサウンドチェックをして、本番。なんだか、どっしりした曲続けちゃったかな。
でも、だんだんお客さんも増えてきて、気持ちよく弾かせていただきました。
学生協の方もCDの売込みをしてくださって、うれしかったですー。
お買い上げいただいた皆様、ありがとうございました。
セッションしたたんぽぽのみなさんもありがとうございました。
学生協のみなさま、お世話になりましたー。


駅への帰り、ステージを見に来てくださったaiさんのお店にもう一度遊びに寄って
またひたすらにたのしいおしゃべりして帰りました。
ものを見る目、扱い方、気のつき方、とってもていねいで品があるの。真似したいな。

盛岡がどこかなつかしい場所に変化してきた気がするなー。
左手に7キロのスーツケース、右手に12キロのカートのアコを引き
小さい子を抱えるよちよち歩きのペンギンママ状態で
駅までの道を汗をかきかきそんなことをつらつら考えていたのでした。
なことしてたら、時間がギリギリ、
飛び乗った帰りの新幹線ではさすがに電池が切れたらしく、気がついたら大宮手前。
熟睡。首、痛。


これがまた重たいんだ(笑
さてこちらaiさんのお店で気に入って連れて帰った大沼道行さんのどっしりした織部。
青い月がかかってとてもきれいです。
白色灯で撮ったからいまいちだったのでaiさんのHPからお借りしました!

今日は洗ってていねいに拭きました。
いつどうやってデビューさせようかな。

私のは青いところが一周してなくて三日月なんだー♪

posted by イワキリエコ | 22:42 | 旅 盛岡 | comments(2) | - |
盛岡再訪とあたらしい出会いと

盛岡から帰ってきました。
去年から二度目で何となく土地勘もできてきたこの町。

駅に降りると、駅前では1日からはじまるさんさ踊りのデモンストレーション。
「たにぐちゆうたろうくん」という(インタビューされてた)メガネ男子の踊りに釘付けになる。
力強く地を蹴り、リズムに飲み込まれて、太鼓や動きがものすごくスムーズで大きい。
中学生くらいかなーいい踊り手さんになるんだろうなあ。



そして、ホテルに荷物をおいてやおら立ち上がり、雨降りの町をとあるお店へ。
ご近所ブロガーさんのコメントらんでお知り合いになったaiさんのお店、gallery藍

突然行って驚かそう〜なんて思っていたのですが
店先で傘をたたんでいると、「いわきさん?」といきなりバレてしまいました(笑
遊びに来ていたベルギーからのお客様と、しゃべくりたおしましたねー。

夜は久しぶりに再会の友達たちと海の幸に舌鼓。
岩ガキ、ホヤ、おいしかった〜
新卒時代に一緒だった彼女とは最後のコンビニアイスまでフルコース。

翌朝、午後のサウンドチェックをしてから、葛巻へ。

目的地はこちら。
森と空のがっこうのcafe森風。
Ipadの時に、盛岡に以前住んでいらした脇田さんにオススメされた場所でした。
緑の4号線をただひたすらに北上。
ひたすらに緑、緑、緑。
ユーミンの「緑の町に舞い降りて」、ってほんとピッタリのタイトルだなあとしみじみ。

葛巻に入ると、サイロがあちこちに建ち、牛舎がぽちぽち。
どんどん携帯圏外の森の中に入っていきます。
前日の大雨で勢いよく流れる川、赤い小さな橋を渡っていきます。





長いトンネルを抜けてようやく着いたcafe森空。


おきゃくさまのおばあちゃんがものすごくいい笑顔で迎えてくれました。

つづく。

posted by イワキリエコ | 22:29 | 旅 盛岡 | comments(8) | - |
ジェットコースターみたいな誕生日

すかーんと晴れてきた土曜。
朝はひとりホテルから程近い啄木新婚の家へ。
啄木といえば、このあいだのカンツォーネの「たはむれにです。
どんな人なのかなあと(あまり知識もなく)行きました。
前の駐車場がいっぱいで困っていたら、掃き掃除をしていた管理の方が、
「ここに止めなさい」と裏の車庫を案内してくださった。
旅先でぶつけて嫌な思いしたらかわいそうだからね、とゆっくり誘導してくださる。
やさしい。
床の間に諸々乗り越えて初恋を成就されたご夫婦の写真が飾ってありました。
(とはいえ、結婚式はすっぽかして新婦だけの式だったらしい・・・新郎、やるなあ)
この方、わずか26歳で亡くなってたんですね。


それから郊外へ走って、またいい川べりをみつけてアコ三昧。
曲順もこれで行こう!と決める。
茶色と黄色の蝶がずうっとあたりを飛んでいました。
途中でアコの音が出てくるところに寄ってくる蜂も出現(なごむ〜怖いけど・・・)

あまりに暑いので楽器をしまい、イベント会場へ。
道中の大通りは指定席が作られてもう祭りのモードです。
4日間、5時半から9時まで長い大通りをねり踊るさんさ踊り。
毎日踊るグループは変わるので雨が降った日の人たちは踊れないらしいのです。
きっとみんなの気合で晴れているのね・・・
予報は完璧雨だったのに・・・すばらしい。

イベントの会場は盛岡八幡宮の境内で、出店も出て家族連れですごい賑わいでした。


盛岡八幡さま。毎日お参りしました〜

特設ステージではちょうど男性が歌っていました。
マジックショーが終わって私の番。
しかし、PAトラブル発生!
テンパった私・・・ひえーー前半まっしろ。
自分が不甲斐なく、さっきまでののどかな気持ちよさがどこへやら・・・しくしく。

暮れになると花火の音がしてさんさ祭りがスタートしました。
大通りでは太鼓の音が響き、次々にグループが行き過ぎていきます。

 

ホテル近くはもう行列の終盤だけど、見物人たちは大賑わい。
商店街はゴール後の装束の若者たちがたくさんです。
ここ一ヶ月、町中でどこでも太鼓の音がするとタクシーの運転手さん。
そりゃあそりゃあ打ち上げも盛り上がるだろうなあ。

誕生日の私をみなでお祝いしてくれました。
古民家の板材で作られた渋いお店で人生初の前沢牛をごちそうに。
ああ、至福〜みんな、ありがとう〜

 瓦で焼くんだよ!モーとろける牛!

ちょっと飲んで、部屋に帰ると、やっぱりひとり反省会〜
自分の演奏ができないのは失格だ・・・
こういうとき、いつもは誰かに愚痴って聞いてもらってたんだなあ。
携帯でPCにつなぐとたくさんのお祝いの言葉が待っててくれました。
なんだか、泣けました。
自分で本番までに立て直すんだ。
やれることは全部やろうと、翌朝は早く会場に入って
朝一番でPAさんにお願いして、きちんとリハをやらせてもらいました。

まだ誰も居ない会場に音を響かせる気持ちのよさ。
こんなによくしてもらったみなさんに気持ちよくなってほしかったんだよ。
イベントだからの曲をやめて、私らしい曲をいれました。
川原の感じの即興アレンジも入れてみました。
ユーミンも弾いてみました。
こころから楽しかった。

3日間で顔なじみになった会場の方、タレントさんたち、ほんとにお世話になりました。
朴訥で、正直で、でもちゃんと開いていてくださって、なんだかすごくほっとしました。

知り合いになった方の屋台を手伝ってるうちに(結構楽しい)わ、時間だ。
急いだら駅前でさんさのイベント発見。

 

なんとか三拍子〜っていうんだけどどう聞いても四拍子なんだよ。
民謡はむずかしいのう〜
でもこの衣裳、ほんとにかわいい。
私もここに住んでたら踊ってるね。ぜったい(笑)

担当者の方の地元では、お墓の片隅に盆踊りのスペースがあって
そこにやぐらを組んで踊るそうです。
本当にお盆に帰ってくるご先祖様と一緒に踊る盆踊りなんですね。
こういう風習や伝統芸能から離れずにずっと住んでいること、憧れです。
転校ばっかりしてたからなおさらそんなに思うのかな。

機会をありがとうございました。
いつか、もっとでっかい音楽でもいちど演奏してみたいです。

posted by イワキリエコ | 21:12 | 旅 盛岡 | comments(6) | - |
MORIOKA

東北新幹線は大曇りでしたが
石田ゆうすけさんの「道の先まで行ってやれ!」に夢中。
いやーーおもしろいよ、ゆうすけさん!
わくわくと一緒に自転車をこいでいる感じで、泣いたり笑ったり。

←表紙の轍の跡は実際に自転車でつけたとか

彼の文章テンポはチャリ速度。
勢いがあるけど、無理なくぱっといつでも停まれたり戻れたりする感じ。
坂道になるとちょっとゆっくりで、下りの坂道はすかーーっと一直線。
知ってる人が出てきたり、本の中の人が体温を持って目を赤くしたり。
私もおいしそうなソバを口に入れ、一緒に大きな声で歌っていました。
ぐっとこなくて納得行かなくて戻ったり
出会った人と心を開いて正直に一緒に時間を過ごす。
ちゃり旅って究極の一期一会なんですね。
なんだか、読み進むにつれて、どんどんこれからの盛岡旅が楽しみになってきます。
きっと何につけても人力のスピードが好きなんだろうなあ。
アコも自力発電だから、なんだか判る気がするよ。
ほんと、つるっと硬い心の皮が向けたような読後感でした。


と、大満足で本を閉じちょっと眠って起きたらまもなく花巻。
あれ!!違う!
空がぱかーーんと青くキラキラと光って、雲がもくもく立ち上がる。
うっわーー、すごい空!窓に張り付くわたし。



まもなく盛岡、のアナウンスに、ふとユーミンの曲を思い出すのでした。
♪MORIOKAというその響きがロシア語みたいだったー
ほんとに、空気がひんやりしてでも陽射しはしっかりして、ロシアもこんな感じなのかなあ。
なにせ中高時代聞きまくったユーミンです。すべてが頭に入っておるのです。

さっそく盛岡八幡宮へ。
今日はここで音合わせをして、土日のイベントステージの準備です。
その日もお客様がいらしたのですが、一曲弾いたら、何かが違う。
「うーん、この空に暗い曲は似合わんじゃないか!曲変えだ〜曲変えだ〜」

さっそく楽器もってひとり花巻に出かけました。
友達に借りた車では偶然ユーミンのCDがかかってて、気分は女子高生です。

途中、冷麺をいただいて花巻へ。
まずは、県立花巻農業高校の中にある「賢治先生の家」へ行きました。
移築されたこの家の玄関には「下ノ畑ニ居リマス」とチョークで書いてあります。
高校の入り口で大きな鍵を借りて上がらせてもらいました。





お庭では、高校の生徒さんたちが鹿踊りの稽古真っ最中
練習はジャージでやっていたけど本番はこんな感じなんでしょうかね

どん どん どんどん、どんつくどん どどん どんこどんこどんこどんどん

みんないいふくらはぎの筋肉。畳に座ってしばらく縁側から見せてもらいました。
ちょうど、谷川雁さんの「ものがたり交響(超良書!)」を持っていて、
その中に賢治の「鹿踊りのはじまり」が載っていたのでこれか!と興奮!

家の中にあるりっぱな足踏みオルガン。



星めぐりの歌をそっと弾かせてもらいました。

続いてイギリス海岸へ向かいます。
車を止めて、川べりへ。



川岸にごろーんと大の字に寝ッ転がって水音を聴きました。
ここは農学校の教師時代に賢治が生徒達とよく訪れた北上川岸で
渇水の時には特徴的な川底が見えるそうですが、
年に何度かしか見られないと地元の方が言っていました。
なみなみとした水量たっぷりの大きな川もとてもすてきでした。

気持ちいいなあ、近頃なんだか力はいりすぎてたナー
クローバーの中で深呼吸です。

音の出せそうな下流の方に行って、何時間もアコ弾いて遊びました。
時々足の上をアリが通ってくすぐったくてたまりません。
隣の階段で誰かがずっと本を読んでいました。
陽に当たった頬がヤバいくらい赤くなりました。

うーんタイムアップ、賢治記念館はパスでした・・・ざんねん。

夜は友人とおいしい魚介づくし。

つづく。

posted by イワキリエコ | 00:09 | 旅 盛岡 | comments(6) | - |
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