アコーディオン弾き 岩城里江子のブログです。
ライブ情報・プロフィールはリンクよりHP「らくん家」へどうぞおいでください。
<< できるときは一瞬 | TOP | カミーノ音楽報告会@ワインバーJAVIN >>
スルーハイカーの舟田靖章さん

週末は『八郷夢起こしの会』主催のスルーハイカーの舟田さんのお話会で

つくば八郷の朝日里山学校へ。

講演の途中、広々と気持ちのよい旅の写真を流しながら

アコーディオンを弾かせていただいた。

 

舟田さんは今34歳。

さりげなく景色に溶け込んでしまう肩の力の抜けた好青年であるが

アメリカの3大長距離トレイル15000kmを完歩した称号

「トリプルクラウン」を日本人で初めて手にしたお人である。

 

このトレイル、カミーノみたいにアルベルゲがある訳でもなく

黄色い矢印がずっとゴールを教えてくれる訳でもない。

途中町に下りては3日分くらいの水と食料を探し、

よい場所を見つけては低い雨風を凌ぐ屋根だけのテントを張り

地図とコンパスを片手に道無き道を行く旅。

美しい自然の中の一人きりの時間が何より幸せだったと言い切った。

 

こんなに歩いてどんな悟りを得たかと皆に問われるけれど

歩いている時に考えるのはそんな大げさなことではなく

よい寝る場所と食べ物の確保と今どこ歩いているかだけなんですよと笑う。

 

一本目のPacific Crest Trailを歩いたあとの

トレイルロスの中思い至ったのは、「もっと歩きたい」だったそう。

結局、3本全部歩いた後に思ったのは、

「自分にできること」ではなくて「自分ができないこと」。

土地に責任を持たず旅人が旅をできるのは、

責任を持つ誰かがその土地を整え、誰かが食料を作ってくれるからだと。

 

シンプルでいかにも使いやすそうなナップザックもテントも

何でも美しくミシンで作ってしまう舟田さん。

(ちなみにこのシャツもベストも手作り、ベストは毛を紡ぐところからだって)

「コレを買わなきゃ」という固定概念はどんどんいらなくなるという。

衣→食と自然な流れでその後は農業の方に移行され、結婚され、

今は「暮らしの実験室・やさと農場」で働いて、すてきなご家族と暮らしている。

 

一番勇気が必要だったのは、サラリーマン時代

上司に「歩きたいので会社やめます」と言い出す時。

仕事で指に大怪我をして「人生はいつ終るかわからない」と思ったからだそうだ。

誰でもどこかで覚悟を表明しなくちゃならない。

でもその先に、本当に望んだ人生があるんだと思う。

 

関連URL

http://thetrailsmag.com/archives/1769

http://thetrailsmag.com/archives/1777

 

 

むかし小学校だった場所での今年の弾き始めは、とても素敵な時間でした。

posted by イワキリエコ | 22:42 | ふれたもの | comments(0) | - |
コメント
コメントする










Search this site