アコーディオン弾き 岩城里江子のブログです。
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築地好き
先日、友達と築地に行った。
ひさしぶりの市場内。何年ぶりだろ。

初めて働いた頃に営業で回った築地はまるで異国のようで
いろんなわくわくやらどきどきやらが渦を巻いていて
当時20歳ちょっとの
まだまだ怖いものも世間もわからぬ(今もか・・・)わたしは
営業と称してよく遊びに行っては、変なヤツだとかわいがっていただいた。

市場外の脇道を阿弥陀くじのようにふらふら歩き
声をかけるおじさんやおにいさんと挨拶して
市場内にもぐりこむ

独特のにおいがする。
心が騒ぐ。
ワープ。

やっちゃ場に入り込むと
見覚えのある屋号の看板がたくさん。
ここをチラシを持って一軒一軒回ったっけなー。

特に良く遊びに行った商店の帳場に
社長が座っていた。
なんだか、かわらなくて、じんとした。

「おぼえてますか?」
「おぼえてるぞ」
「えへへ」

なんだか、その頃の小娘対応をしてしまう私。
なんともいえない、独特の存在感と話の間。気取らぬ説得力。
市場の人にはどの人にもどの人にもそういうものがある。

一緒に行った築地初体験の琵琶弾きちかちゃんは
ほんとに江戸っ子だーーー。粋でかっこいい、と
つくづく感心してた。

一度、築地に遊びに行きませんか。
元気、出ます。
posted by イワキリエコ | 08:50 | くらしのこと | comments(8) | - |
日常と非日常 今思うこと
金曜日の朝に言われたひとこと。
Sarasaは、非日常だからね」

非日常。
うん。Sarasaが目指すのは濃い(ハレ)のリアリティなんだ。
旅のような、夢のような、圧倒的なワクワク感。
シナリオをきっちり書いたショーみたいに
圧倒的な非日常にしたいのだ。
もっと遠くへいくための説得力がほしい。



昼過ぎ草津行きの高速バスに乗った。
高速バス停まで、ガイドの高山さんが迎えにきてくださった。
宿に送っていただきながら明日の打合せなどをする。

「記憶を呼び起こす呼び水みたいな
弾きすぎないアコがやりたいですねえ」と言ったら
「実は僕は、心に寄り添う語り過ぎないガイドがしたいんですよ」
日本の100人の名ガイドにも選ばれた高山さんが、そう言った。

人の中には、物語が無数にある。
普段は引き出しにしまってある小さなお話。
表現を見せつけるのではなく
豊かに誰でもの心にある日常(ケ)のリアリティと共にある音楽。

滝に沿っててくてく歩いて、なんとなく参加者同士仲良くなって
お弁当を散らばって食べて、おしゃべりなんかしているところで、
なんとなーく自然に弾き始める。
子守唄を弾きたくなった。
風に混じるゆっくりした音楽をアドリブで選んでつないでいった。
遠くからかえるの合唱が加わった。

音楽が終わって山を降りてくるときに、
ずっとむっつりと歩いていた参加者のおじさんが
顔をほころばせて、急によく話してくれるようになった。
心のどっかをほわんと開いてくれたようでじんわりした。

なんにもショーアップされていない
響く音楽、開く音楽
循環するやさしい治療のような音楽
これも好き


さて、日曜。
鬼怒川温泉行きの特急に乗る。

今度は鬼怒川温泉でーす♪
なんて筈はなく、栃木方面の結婚式場の演奏仕事。

結婚式場は、小さな駅からしばらく歩いたところに突如建っている。
目の前には、大きなスーパー。
飲み物を買っていこうと寄ったら
ほんとに普通の人の来る小さな町の日常スーパーだった。

道一本隔てて、式場の中に入ると、重厚なマホガニー色の異国である。
非日常はなはだしい。

その時はっとした。
結婚式もアコーディオンの音も私の存在そのものも、
ここではゲストにとってはめちゃくちゃ非日常で非リアリティなんだ。
徹しなきゃ。



ううむ。
なんだか、
3日かけて客観的に立ってる位置をぐるりと見わたせたみたいでした。
どのみちも行ける限りの遠くへ行きたいなあ。

草津の写真など
posted by イワキリエコ | 20:32 | ステージ報告的な | comments(8) | - |
大地礼拝
ウマイ!

背筋伸びてるなあ。
さて私もこれからヨガに行ってこようっと。
posted by イワキリエコ | 12:15 | くらしのこと | comments(2) | - |
北欧の冷たい光
昨日のかつこさんとのライブ
彼女のソロのあと
私は4曲参加

『ノルウェイの森』
『Desperate』
『古の風』
『The water is wide』

タイバンの演奏に浸りながらつくづく楽譜を眺める
今日私はこの子たちと音で絵を描く
この子たちが歌いたい風景はなんだろう
わたしが足したい色はなんだろう

で、ちょっとタイトルをつけてみた

ノルウェイの森→北欧のつめたい光
Desperate→希望
古の風→風
The water is wide→水

そしたら、なんだかとってもシンプルに楽しくなってきた

帰り際聞いていた朗読劇の演出の方が声をかけてくださって
「つめたい光を感じました」

ど真ん中ストライク!(嬉)

風景が見える音楽
シンプルに
情熱を込めて



ピアノとアコ二台同時演奏のライブ報告(笑)
posted by イワキリエコ | 09:29 | ステージ報告的な | comments(4) | - |
初夏の便り
ころころころろ・・・・

岡山のおじいちゃんおばあちゃんから
大事に育てたグリンピースが
大きな紙袋にたくさんたくさん

去年連れて行ってもらった菜園がぱっと蘇る

ああ、何作ろ♪

まめごはん
お出汁で煮もの
緑のパスタ
つめたいポタージュスープもいいなあ

わくわく

手のひらそろばん
posted by イワキリエコ | 11:13 | くらしのこと | comments(2) | - |
言い訳して
自分に悔しい夜

わたしを緩ませるブログ
『ばーさんがじーさんに作る食卓』

あったかくて
素朴で
正直で
からだに沁みる

特別でない
ふつうの暮らし
プライドを持って

忘れるな
posted by イワキリエコ | 01:57 | くらしのこと | comments(10) | - |
ありがとうございました。
野和田恵里花さん。44歳。
コンテンポラリーダンサー。
誰もが好きになってしまう大きな大きな人。

去年の年末から闘病されていたのですが
先週末、だんな様に見守られて息を引き取りました。
サイダーを機嫌よく飲んでマッサージしながらの安らかな最後だったと。

昨日、国立の教会にお別れを言いに行きました。
本当にたくさんのひとがいらしていました。
どのひともどのひとも切実な思いをしっかり大切に抱えているようでした。

お見送りのとき
「ひとに恥ずかしくなくではなく
 自分に恥ずかしくなく生きる」
ということばがなぜかずっと響いていました。
わたしにとっての恵里花さんはそういうひとでしたから、
思い出とともに、この言葉をけっして忘れません。

出会えたことを奇跡のように感謝します。
作品を一緒に創れたことを誇りにします。
いただいた問いをずっと抱いて進んでいきます。
posted by イワキリエコ | 09:03 | くらしのこと | comments(6) | - |
悪びれずに。
今日は友人の結婚式があり
青山の一軒家イタリアンレストランにて
産休明けのバイオリンの響子ちゃんとの久しぶりの演奏。
彼女、去年の9月、まさに『バイオリンの日』に男の子を産んだんだ。
だんなさまがベイビーをあやしてくれてる中、
すばらしい演奏をしてくれました。
響子ちゃん、音が変わってたなあ。
長くやってくると、そういう変化をおもしろく感じる。
変わるときは一気に変わる。

何年か前にSarasaでも結婚式演奏させてもらったこのお店。
なつかしい。
ガラス張りの中庭でリハをしていると、
通りすがりの人たちが立ち止まって見てくれていた。
本番のときも何組かのカップルが覗き込んでくれてたらしい。
私たちの音楽に、立ち止まってくれてありがとう。

我々のタンゴやミュゼットの演奏の後に、ダンサーがタンゴを踊った。
タンゴダンサーはカップルの距離がなんといっても近い!近すぎる!
犯罪だ(笑)
そのパートナーシップについて
「技術だけではやっぱりダメなんですよ、理解しあわないと」と、
熱く語り合い、そのノリで今度一緒にやりたいね!ともまたもや盛り上がった。

出会いは面白い。
転がっていくわたし、どこへ行くんだろう。



さて、昨日は例の楽屋、行って来ましたよ。
ハイ。撃沈ー。
しかしですね。これおもしろかった。詳細コチラ

タンゴを愛する人たち
ブラジル音楽を愛する人たち
バイオリンを愛する人たち
俳句を愛する人たち 
etc.

みんな匂いはが違うんだけど
でもひとつの思いがあれば
思いの深さでわかりあえる。
『内なる必然性がなければダメだと思います』
近頃言われた言葉に深く頷きます。
内なる必然性が人と人を響かせる。

さて、うまくいかなかったからなおさらか、ブラジル音楽に萌えております。
(難儀な性格じゃあ)
ちなみに、黒川さんとのペールギュントリハ。
・・・・いきなりボサノバ特集。
曲、全部ボッサにアレンジしようとまた盛り上がる。


自分を使って悪びれずめいっぱい遊びたい。
ここにいる意味をわたしは知りたい。
posted by イワキリエコ | 01:34 | ステージ報告的な | comments(4) | - |
人生の贈り物
天保六年に建てられたという
竹林にある合掌造りの蔵のギャラリーに
かつこさんの、Karla Bonoff 「The water is wide」が温かく響いて
アコーディオンの音と混ざって静かに消えていきました。

10年前にしばらく住んでいた
運河、という小さな駅の近くに4月に開かれたギャラリー。
利根運河に沿って桜の並木が続き
川向こうには赤い小さな家がいくつか見えて
景色を切り取るとまるで日本ではないような場所です。
長女が小さいころは、
この運河沿いの公園で両親を呼んでバーベキューをしたり
ベビーカーを押してよく散歩をしたりしました。
女性サークルの活動を一番さかんにしていた頃のはなし。

かつこさんは、
三人のお嬢さんをすべて成人させてから
ギターを抱えて歌を歌い始めたすてきなお姉さんです。

とにかく、まっすぐで元気。
自宅で英語を教えたり、
市の国際交流の代表をずっとされていたりなど、
子育てとともに音楽以外の活動をずっとしていたけれども
ある衝動によって大人になってから音楽を始めた方。
なぜかとても共通することが多いんです。

一緒にいると、音楽暦は多少私のほうが長いかもしれないけど
「すごいなあ」と勉強になることがほんとうに多い。

『いくつになっても、ひとは好きなことを始められて
どんどん美しく自由に成長していけるのだ』
ということを身をもって証明しているかのよう。
それは、
今までの人生や、今持っているものを否定することではまったくなくて
むしろ、それは力になるのだということがよくわかります。

そんなこんなで、一緒にコンサートをしたいね、
ということで見に行ったこの蔵で即席ライブが自然に始まり
オーナー夫妻や作家さん、お客様も立ち止まって聞いてくださって
しばらくこの蔵に声と音が響いていました。

●ギャラリー平左衛門
開館/木曜〜日曜 10時〜18時
TEL:04-7153-9215
東武野田線「運河駅」徒歩3分
5/15まで安川明作陶展 力のある陶器たちです。

その後、ご近所のかつこさんのお友達のお家で即席ホームコンサート。
時間をかけてつくってきたあたたかい人の輪はやさしい。

ちなみにかつこさんの5月21日夜のライブにも、
2.3曲ゲストでお邪魔します。楽しみ!


そして、夜、ここ1.2年やっている月イチのヨガで
はじめての経験が来ました。
身体がまったりとまどろんでいて
でも意識は醒めている。

いつもは、先生におだやかに丁寧にリードされると、
私はいつもぐうと寝てしまうのですが、
昨日はちゃんと声も身体に響いていたし
自分の身体の動きも自分でわかっていました。
クラスが終わってから先生が
「とてもいい状態でしたよ。
眠りにつくときの境目の状態が持続している感じね」
と言ってくださった。

先月から、ジムでヨガを集中して多く受けたからか
たくさんの人の中で自分の感覚に集中する練習が効いたのか
自分の重みがぐっと増す感覚と、
今までの意識の先に意識がまだあるんだということが
理屈でなくわかりました。

大粒の雨の帰り道、
ipodのショーロが一粒一粒キラキラと聞こえてきました。



帰ってから友人からの着信に折りTEL。
彼女がお手伝いに行った闘病中のお友達のこと。
苦しい中 薬が効いた彼女が、看病しているだんな様と
一緒のベッドで寄り添って静かに眠っていたというはなし。
見ているこちらまでがかけがえのない静かな時間だったと。
その風景が私にも見えるようで
胸がいっぱいになりました。
posted by イワキリエコ | 23:05 | くらしのこと | comments(4) | - |
VIVA !! BRASIL
昨日は、若山さんと、体力増強系4時間リハ。
実は今月、目黒の楽や、というライブハウスで、
月一度開かれてるVIVA !! BRASILというセッションに、
無謀にも参加予定。

若山さんは、美大の先生でもありすぐれた造形アーティストでもある
ブラジル音楽が大好きなピーターパン系兄さまなんですが、
ピアノもうまいもんです。
小学生くらいまで習ってたよ〜というピアノで
すべて、耳コピ。楽譜ナシでショーロ弾いてちゃう、できのいい耳をお持ち。
(ま平たく言うと、君は君でヨロシク、ってなことですわね・・・)
 
いやまSarasaでたまにパスコワールなどに挑戦したりもしますし、
黒川さんのギターに乗っかって気持ちよくメロをボサってたりもしますし。

けど、けど、けどですよ。
That's all。
ショーロはいけません。ちょっと手に負えません。
ジャズやらクラシックやらワルツやら高速ボサノバやらを、
シェイカーに入れてしゃかしゃか(表現貧困)したのがショーロ。
独特の前のめりのリズム感。

たとえばこんなヤツ。←影を怖がる女の子がかわいいす。

とにかくどうにもとっかかりがないから譜起こししたんですが
黒々とした右手譜。
上へ〜下へ〜の幅広い指の高速移動。
指は何本あったら足りるのだろう・・・。
それで♯やら♭が風のように現れてまたすぐ消えるんですわー
演奏しながら大きな?が頭上にてんこ盛り。
メロディ、息切れ。
左手、お留守。

先日第一回のリハ録音聞いて、わたしゃ、泣きましたね。
前のめりじゃなかった。ただの迷い子。
しかも、私のアコは、
キレのないずーずーと伸ばしめの音が特徴となっておりますもんで
軽快なバンディロの気配のかけらもございません。
ブラジルのブの字もあらしまへんがな。

これはショーロ!ショーロ?いや、ジョウロじゃ!!

さて、それはそうと、セッション自体は、
いろんな演奏者が入れ替わり立ち代り楽しいものらしい。
一週間でどこまでブラジルに近づけるのか、
というか曲が最後までいけるのか、
わたしも精進してみたいと思いまする(鼻息)

ああ、、しかし。
殿、よろしゅう。
posted by イワキリエコ | 11:55 | ステージ報告的な | comments(8) | - |
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