アコーディオン弾き 岩城里江子のブログです。
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岩手に行ってきました

23日、山田町の青少年の家で、アコーディオンを演奏してきました。
いろんなご縁がつながって、思いがけず急遽決まったことで、
帰ってすぐに書こうと思ったのですが、うまくまとまらず遅くなってしまいました。
写真のない長い文章だけなのですが、読んでくださるとうれしいです。



去年と一昨年、2年続けて演奏に行かせていただいた岩手。
盛岡八幡宮での岩手学校生協さんのイベントでの演奏だった。
出会ったどなたも気さくに話しかけてくれて、
どこへ行っても町も緑も川も山も美しくて、
魚介がとてもおいしくて、みんなでわいわい飲んで
ご縁のなかった場所なのに、とても身近な大好きな場所になった。

このところどうしても無力感が消えなくて鬱々としていた私に
先日、ふと夫が「一度実際にボランティアに行ってきたら?」と言った。
そうか、とハッとして「一度行ってみよう」と決めたら、ぐっと力が湧いてきた。
自分で紹介したこの言葉に我慢してたんだな。
きっと実は行きたかったんだ。
なんにもできなくても。

翌日から私は急に動き出し
ボランティアに必須の災害ボランティア保険(Cタイプ)に加入に行き、
「流し」のおひねりで、ヘルメットやらごっつい安全長靴など買いに走った。
そうしたらその日の夜、岩手から偶然電話が。
「来るの?どうせ来るんだったら、楽器抱えておいでよ」
弾く場所もお願いしてくださるという。
でも、ボランティアとアコーディオンを持って行くのはずいぶん違う。
かなり迷ったのだけれど、学校で人気というマルマルモリモリ!の曲をダウンロードして
何度も聴いて譜面に起こしはじめたら、何だか行けるような勇気が出てきた。

前日に岩手に入る。
新幹線から見える内陸の風景は、ところどころ屋根にブルーシートがかかってるけれど
以前とあまり変わりない。
迎えに来てくれた友人たちとお茶。
ひとりは盛岡ですてきな器のお店をされていたaiさんで
震災の後お店は閉められて、ご実家の花巻市大迫町で畑をされているという。
つやつやのアスパラをいただく。

その後、つないでくださった方に再会して沿岸の様子など話をうかがった。
会社や学校単位でボランティアに行くこともあるそうだが
みな、どこか逆に力をもらって帰ってくるという。
見たこと感じたことを、帰ったらぜひみんなに話をしてくださいと言われた。


翌朝、大浴場の脱衣所で大きな揺れにあった。
湯舟からざぶんざぶんとお湯が溢れているのがガラス越しに見える。
わたしにもしばらくぶりの地震だった。
震度5。沿岸に津波注意報。

様子を見に来られた従業員の方としばし立ち話をした。
「この旅館にも避難されている方がたくさんいらっしゃるけれども
みなさん、お強いです。いつも私が励まされています」と言われていた。
ここでも、同じ岩手とはいえ、内陸と沿岸の距離を感じる。
幸い、揺れはすぐに収まったので、予定通り出発。

遠野を通り、沿岸の釜石まで向かい、北上して山田町を目指すルート。
遠野は交通の便がよいので、遠野まごころネットという大きなボランティアの拠点や、
自衛隊のキャンプもある場所である。
他県の警察の車ともたくさんすれ違う。
のどかな緑豊かな景色。 

そして釜石の看板が出てきて、市街部につながる道を下りていくと、
あるところから急に生活の気配が消えてしまった。
窓やカーテンのない家が続く。
シャッターの壊れた商店、建物が片付けられて敷石だけになった家やビル。
重機が入って片づけが進んだそうで、映像より一層がらんとしている風景。
車だけが普通に往来している。
ワイパー越しの風景に圧倒されて
運転していた私は黙ってただ車を走らせるしかできなかった。
なんで、なんで、って言葉しか浮かばない。

瓦礫が積まれている海岸沿いに出るともっと何にもなくなっていた。
ゆがんだ枠だけになってしまったチェーン店の店舗やガソリンスタンド、
おいしい洋食屋だったというレストラン
放置された車は錆が進んで車種もわからない。

釜石、大槌、吉里吉里、山田、
海岸沿いの町があとかたもなくなっている。

海岸沿いはアップダウンが続き、複雑に入り組んでいるので
カーブを越えるまで次にどんな景色が広がっているのか全く見えない。
ちょうど仕事でこの町に来ていて地震にあった友人は、
その後移動中に、圏外でない高台のこの道沿いで
急ぎのメールを送信しようと車を停めた時に、津波にあった。
携帯から顔を上げると、みるみる潮が引いて海の底が見え、
次の瞬間には波が大量に流れ込んできたそうだ。
震える膝で、少し高い所にある線路を目指したという。
仕事仲間と合流した時にパーキングに駐めた自分の車は
今はどこにあるのかもわからないらしい。
その日は仕事先に泊めてもらい、翌日ヒッチハイクで盛岡まで帰って来たとの事。


学校まで、もうすぐ。
時間がちょっと早かったので、近くの営業を再開しているレストランの駐車場で
楽器を出してちょっと弾いた。
音が出ると落ち着いてきた。


学校は、研修施設でよく使われる「青少年の家」の中にあった。
大槌小学校と船越小学校が体育館を区切って教室を並べ、授業の真っ最中。
もちろんあたりまえなのだが、
職員室も二つで、教室も別々だ。別の学校なんだ。
授業の開始時間もすこしずつ違う。

体育館の入り口にはたくさんの励ましの言葉が書き込まれた大きな垂れ幕があった。

別棟の二階には、避難所がある。
避難所と学校も一緒になにかすることはあまりないんだそう。
気を遣いあいながら、生活されているんだなあと思う。

ちょうどそれぞれをつなぐ玄関横の食堂で、
避難されている方と小学生に演奏させていただくことになった。

担当の先生にご挨拶に行くと、ちょっと職員室がざわざわしていた。
今朝の地震で津波注意報が出たので、2時間遅れで授業が始まったのだそうだ。
気が回らなかった。
それはそうだ、津波注意報がでたのだもの、
今日はもしかしたら休校になっていたかもしれなかったのだ。

食堂で長野からの長期ボランティアさんと看護士さんと一緒にお茶をいただく。

賄いをされている明るいボランティアの美佐子さんは、
なつかしいふるさとの思い出をみんなにノートに書いてもらって集めている。
言葉を拾ってみんなで歌って元気を出す曲にしたいと思って
今、地元の音大生に頼んで出来上がりを待っているそうだ。

看護士の薫さんはお子さんが小学校に通っているお母さんで
あれ以来、時間の感覚がよくわからなくなってしまったと言われていた。
「ああ、もう6月なんだ」と思うけど、「6月ってこうだっけ?」って思ってしまうって。
マルマルモリモリ!の歌詞っていいよねって言い合う。
「♪みなさんグッナイまた明日 朝ごはんはなんでしょねー」
生活の中の楽しみや明るいことって、ほんとは大切な約束ごとなんだなあって思う。
ずっと、当たり前だと思ってたことがそうじゃないってこと。
それと不自由な生活でもやっぱり子ども達の順応力はすごくて
今日の地震も子ども達は「このくらいなら大丈夫!」と力強かったって言われてた。
子ども達、来てくれるかな。


お昼休みの時間が近づいて、避難所のおばあちゃんやおばさんたちが集まって下さった。
自己紹介をして弾き始めると、子ども達がたくさん先生に連れられて入ってきた。
楽器にさわってもらったり一緒に音を出したり、
知ってる曲を弾いてみんなで歌ったり
そうそう、もちろんマルマルモリモリも歌って踊ったよ!
楽器に触って音が出ると女の子はびっくりしてきゃっきゃ笑う。
男の子たちはお互いをつつきあって笑ってる。
そっと遠慮がちに手を伸ばすおばあちゃんの恥ずかしそうな笑顔。
この景色はどこでだって一緒。

ちいちゃい子達が並んで「校歌」を歌ってくれた。
おばあちゃんが目を閉じて一緒に歌ってらした。
ご自身か、お子さんか、お孫さんが通われたんだろうなあと思った。
音楽の先生が私のアコーディオンでメロディをなぞってくれた。
一年生というから、まだ3ヶ月しかこの歌を歌ってないんだろうと思うんだけど
全部そらで覚えててとっても大きい声でみんなで歌ってくれた。
改めて校歌って、学校や地域のみんなのものなんだなあって思った。

アニメソングをやってっていうのでルパンを弾いたら
ニコニコみんなで「アンコール!」「アンコール!」の大合唱。
うれしかったなあ〜。

最後はやっぱりマルマルモリモリ!
みんなで踊ったよ。

入れ替わり立ち代り元気な子ども達が入って来てくれて、
汗びっしょりになって一生懸命弾いた。
立派な言葉なんてなにも言えなかったけど
一緒にひととき笑って過ごせたことがただただうれしかったです。

挨拶に来てくださった校長先生にいただいた手作りの名刺には
学校に残った幹だけのすずかけの木の写真があった。
ずっと学校のシンボルにするっておっしゃっていた。
先生たちもみなさんももちろんぎりぎりの所でやってらっしゃると思うのだが
目がキラキラされていて、ほんとうに強い意志を感じた。

お会いできたみなさん
先生方、避難所のスタッフの方、
みなさん機会をほんとうにありがとうございました。
つないでくださった小國さん、高橋さん、きいさん、ほんとうにありがとうございました。


帰りは宮古から盛岡方面に向かい、夜行バスで帰京。
家の壁に書かれた赤スプレーの文字や子ども達の表情が次々浮かんで眠れなかった。

それでもずいぶん海は澄んできたというけれど、
地域の方が日常を取り戻すには、
遥か長い時間と、人の強い思いとつながりと具体的な手が必要だと思った。
長い時間気持ちを燃やし続けていくことはたいへんだ。
ひとりひとりのできることなんて、本当に小さい。
今回私が1泊3日でやってきたことはわずかにそこを覗いて
ひととき一緒の時間を楽しく過ごしたことだけだ。
それでも、私がずっと抱えてきた鬱々とした無力感はなぜか少しだけ軽くなった。
「体験する」ことの力をいただいた。

どこにでも楽しいこと、苦しいこと、悲しいこと、うれしいことは全部ある。
それは東京だろうと被災地だろうと沖縄だろうとどこでも同じで、
どこかにフォーカスしすぎて物事を見ると現実はゆがんでしまう。
そのゆがみがふわっと取れて、ではどうしよう、と
フラットに思えるようになったということなんだろうか。

特に震災後、音楽をやっている意味をずっと考えてきた。
今回演奏させていただいて
私のやれることは、どこでだっておなじなんだと気づいて、変だけどホッとした。
全然違う話のようだが、私の中では、
最近の流しやオカリナコンサートで演奏したことと今回の岩手は深くつながっている。
なにができるかなんて何かを始める前は誰にもわからないけれど、
それでも場に踏み込んでやりきることで、
何らかの熱が伝わりあって、お互いのエネルギーになることを信じる、ということ。



さて、帰ってから、山田町、大槌町が
友人はるちゃんのブログのコメント欄で時々お会いする
十五円さんがその状況を書かれていた場所であることにやっと気がつきました。
どこで弾かせていただくのか決まったのが本当に直前だったので
町の名前がつながっていませんでした。
この地でご親類の方を亡くされた十五円さんの文章は今も心の中にじっとあります。
熊本のハルちゃんのブログで、十五円さんや山田さんとイギリスや石川県の会社がつながり
そして、偶然にも私までつながったご縁を本当に不思議に感じますが、
こういうつながりは、現在だからこそのネットシステムの恩恵でもありますね。
もちろん人の思いがないとなにも始まらないシステムだけど、
でも私たちは希望のシステムもちゃくちゃくと育ててもきたんだと思います。


最後まで読んでくださってありがとうございました。
みなさんに会えて、岩城はほんとうにうれしいです。
またいつかお会いできる日があるといいですね。

posted by イワキリエコ | 16:51 | くらしのこと | comments(4) | - |
山田青少年の家

前日岩手に着き、花巻で泊まっていた温泉で
お風呂に入ろうとしたとき、ゆらゆらとと地震が来ました

posted by イワキリエコ | 12:16 | くらしのこと | comments(0) | - |
岩手へ

去年と一昨年の夏、
学生協さんの盛岡神宮イベントでアコーディオンを弾きにいった岩手。
なんでもない会話があったかくて、緑は美しく、岩手が大好きになってしまった。

震災の時に連絡の取れなかった、このご縁を作ってくれた友人は、
たまたま宮古の高台にいて目の前を津波が横切っていくのを呆然と見たという。
車が流されて、ヒッチハイクで一関の家まで帰って来たそうだ。
出会ったみんなの顔が重なって、震災のニュースが一層苦しかった。

一番気が張っている時期を少し過ぎたころ、
どうも落ち込みから回復できない私に
オットが「一度実際にボランティアに行ってきたら」と言った。
そのとき、ちょっとうまくいえないけど光が見えた感じがしたのです。

そうか、一度行ってみよう。

それまで自分のブログでも紹介した阪神で被災された方の
「観光気分で来た自分探しのボランティア」への怒りがいつも私の足を止めてました。
でもあまりに被害が広すぎてボランティアさんの数が足りないこと。
「一度見に来るだけでもいいから来て欲しい」という言葉を目にすること。

実際に調べてみたら、ウチの近くからも宮城に行くボランティアバスがあることを発見。
車中泊、体育館などに停めてもらい、1泊、2泊くらいから参加はいろいろです。
長靴、マスクなどは自前だけど、一回3〜4000円くらいの参加費で参加できる。
他にも長期参加できるならば無料であるものもあった。

「あのー、40代の非力な主婦なんですが、なにかできることはありますか?」
ネットで検索したレーベンという会社に思い切って電話してみた。
ボランティアバスを毎週末出している会社。
「たいへんな作業はしません。60代のご夫婦で何度もいらっしゃってる方もいますよ」
「社長の出身が宮城で何かできることはないかと週末通っているのです」
「ぜひ一度参加してみてください」

電話を切って市の社会福祉協議会に行き、災害ボランティア保険に入る。
地元で入るこれがないと、現地でのボランティアの作業ができない。
年500円ほどで入れる怪我などを保障する保険である。

ひとつなにかがわかるたびに少しずつ気持ちが落ち着いてきた。

その頃、

7月に本番が続くので

posted by イワキリエコ | 08:53 | くらしのこと | comments(0) | - |
思わぬご縁で

急遽明日、岩手に行くことになりました。
明後日の昼休み、
避難所と2つの小学校の仮設校舎になっている陸中海岸青少年の家で
アコーディオンを弾かせていただくのです。

みんなと楽しいお昼休みが一緒に過ごせるといいな。
どうぞよろしくおねがいします。







posted by イワキリエコ | 20:50 | くらしのこと | comments(14) | - |
マル・マル・モリ・モリ!

ドラマを見ていてふいに胸がぐっとすることがあります。
紛れもなく、登場人物のセリフや歌なんだけど
その向こうに、書いた人や役者さんたちの思いやメッセージが重なって見えるとき。

被災地の学校や避難所に必ずあるCDといえば
子ども達や先生やみんなで一緒に歌う「マルモのおきて」のコレだそうです。

ヒットしてるのは知ってたけどちゃんと聞いた事はなかった。
演奏しようと思って昨日譜を起こしたので、
今日車の中で覚えようとして歌詞みながら大音量で聞いてたら急に涙ががーっと出てきました。

♪みなさんしっかりまた明日 もっとすてきな日になる

泣く 画像クリックでYou tubeに飛びますー(歌詞有)

posted by イワキリエコ | 23:27 | くらしのこと | comments(0) | - |
陽だまりコンサート

今日は、松戸森のホールでのオカリナコンサート。

18組のオカリナのハーモニーはほんとにさまざま。
アリアあり、なつかしい歌謡曲、行進曲からbossa、タンゴ、交響曲・・・。
オカリナも二口もの、三口もの、まるで兵器のようなオカリナも(!)
ウードゥのような大きいものから小鳥のように囀るちいちゃなオカリナまで。
それぞれ響きあってやさしい土と風の音がしました。
ああーーきれいな音じゃあ〜!

さて、ゲストは「元気が出る音楽をお願い」ということだったので
朔で演奏させていただいたのだけど、、、

いーーやーー、楽しかったです!!!
、さいこー。
けんちゃんのカホンにあわせて弾んできて
たくおさんのギターにあわせて揺れてきて
笑いが止まらなくなっちゃいました。

響きのいいきれいなホールでたくさんのお客さんがきらきらニコニコ笑ってて、
その向こうの一面の窓からは、21世紀の森の広場の緑が深々と広がってて
これを楽しまずして何を楽しもう、だ。

どうもこの間の流し以来、さらに何かが吹っ切れたみたい。
取り繕わないで、今の時間をめ一杯楽しみ尽くしたいなあって。
今できるものでいいじゃない。これがわたしだもの、ってやっと開き直ったかな(笑
この腹の底からのよろこびがどんどん飛んで行くといいなあ〜!

8回目のこのイベントではじめてというアンコールの拍手、すっごくうれしかったです!
ほんとにありがとうございました!

posted by イワキリエコ | 19:22 | くらしのこと | comments(6) | - |
流しご報告。
柏に「流し」を復活させようというイベントがある。
仕掛け人はミュージシャンでもある成沢さん。
毎月15日に協賛店を登録ミュージシャンが回るというシステムで今月でもう8回目だそう。
地元ということもあり、一度やってみたかった「流し」参加してきました。

初めての体験でドキドキしてたら、先月やったみたぽんが電話でアドバイス。
「暗くなって店の場所がよくわからなくなるから、ざっと下見しといた方がいいよ。」
で、前日にチャリで銀行に行った時に、近場だけチェック。

柏であんまり飲まないから知らなかったけど、いいお店いっぱいあるんだね。
もう開店準備してるスタッフさんがいるところは一声ご挨拶してきた。
それだけでちょっと楽しくなってきた。

さて当日、衣裳に迷うもバリの真っ赤な気合パンツを選ぶ。

柏駅のデッキに集合。
前日話したさよちゃんが「おもしろそうだから写真撮らせて」といって集合場所に現れた。

説明を聞き、地図をもらい、みんなにそれぞれご挨拶して「流し」開始。

▼流し開始までちょっと時間があり、
その前に一軒、駅前で飲んでいる知人のパーティに乱入。
何度か演奏したことのある顔見知りのみなさんだったので
今から流しをするというと景気付けに盛大にもりあげてくれた。
シャンソン、タンゴ、ジャズ、それから津軽海峡冬景色(笑
聞いていた同じお店にいたちょっと早い父の日を祝ってた父娘さんが
「ショパンのノクターンを弾いて」といって 思い出し弾きしたらすごく喜んでくれた。
おいしそうな中華のお店、楽しそうな中国人のマスターは「中国にもこういうのあるよ」って。

▼コクリコへ。
ベルギービールを置いているけっこう広いお店。
パーティで盛り上がっていたので、もっと盛上げてみる(笑
一緒にコサックダンスをしてくれるお客さんあり。
ノリのいいお兄さんお姉さん達であった。
次のタクト君が現れたので、ちょっとセッションして店を出る。

▼tori扇へ
途中成沢さんと合流してアコーディオンご指名のお店へ向かう。
一曲弾くとお客さんのお母さんから「Time to say good-bye」のリクエスト。
たまたま3月のコンサートでやった曲だったので思い出し弾き。
喜んでくれてなによりでした。
カウンターの隣にいた美しい60代のご婦人は若い頃品川でお店をやっていたそうで
ギターの流しがたくさん来ていた頃の話をしてくれた。
しみじみ。

▼らくだ
ダンサーのゆいちゃんと合流。
このあたりから、楽器を出し入れするのがめんどくさくなって、楽器を抱えて移動。
さよちゃんが荷物持ちと化してくれて助かった。
着いたらくだには、偶然かつての取引先のかわいがってくれたお客さんと
ムスメの幼稚園ママ友が(!!)
そんでもって、ギターを弾いているおじさまがいたので急遽セッション。気持ちよし。
道に向かって開いているお店なので、外でゆいちゃんが踊り始め、
スタッフのお兄ちゃんがジャンベを叩いてくれた。
いやーー盛り上がったね!
ワインをいただき、ちょっといい気持ち。

▼ワインバーJAVIN
向かう途中、コンビニの前の信号待ちでヤンキーの兄ちゃんと一緒になる。
兄ちゃんが「ちょーかっけーーこれ、なんすか。一緒に写真撮ってーー」とかいうので写メる。
その後、歩道をパリ空を弾きながら歩いていると向こうから警官二人が!!
「う、歩道で補導?」って思ったら、すれ違い様「いい音だね」と誉めてくれた。
思いがけないオホメの言葉だ(笑

JAVINに着くとちょうどお客様が途切れた所で
マスターとスタッフさんへ小さなライブ。
雰囲気のいい店内で古いスタイルやメコンを弾くと
ぱーーっと空間が広がってとっても気持ちがよかった。

マスターが「ライブ、いつやる?」だって。まあ、うれしいこと。
ワインをごちそうになりさらに一段といい気持ちになる。

▼LOTUS
成沢氏より呼び出しがかかり、LOTUSへ。
これまたこじんまりしたいい感じのお店。
若いカップルと、ダンスをやってるという若い子達。
パントマイムのちぇぼばい君が終わったばかりで、雰囲気いい中弾き始め。
この辺に来るとわたしもうふらふらですが
酔っぱらってても案外弾けるもんなんですね。
せっしょーん
みんなとちゃあんとつながってる感じがして、MCするのが久々に楽しかった。
いい子達だったなーー。(写真もありがとー)
ちぇぼばい君ともハウルでセッション。
タロット占いのらなさんにビシビシすごいことを中てられて怯む(笑
ふと夕ごはん食べてなかったことに気がつき、ピザをバリバリ。おいしかった。

▼Nardis
一人抜けて、ちょうど先週健吾さんのライブで行ったばかりのライブハウスNardisへ。
お店は終わったあとで、しみじみと弾かせてもらう。
満月の夜だから、ムーンリバーを弾いたら、
ちょうど残ってたお客さんが「ティファニーで朝食を」の丸窓を思い出したよ、って。
うれしかったな。
タクト君たちがちょっと覗いてから「打ち上げ行くぞー」と威勢良く出ていった。
コワモテのマスターがにこにこライブ誘ってくれた。

▼ANNA BELLS
さよちゃんとゆいちゃんと別れてから、ボンベイのお兄さんとこちらへ。
サックスの万太郎さんに遭遇。
サックスとのセッション、ちょーー楽しかった。
メコンとか、ルパンとか、阿佐ヶ谷団地も。
あーー!パスコワルが最高だったーー!
まんたろさんのライブにも誘ってもらってうれしかった。
ちぇぼばい君のクリスタルボールワザがすごくかっこよかった。 きれいな指。
お店のまほちゃんと「恋の〜バカンス〜♪」

▼そしてJAVIN(再)
帰り道だから挨拶だけしていこうと思ったJAVINで思いがけない長ッ尻に。
偶然わたしの知人を連れて現れたBETTYさんはそのうちつぶれてしまったが
こっちはカウンターのお客さんと同世代で盛り上がる。
そのまま飲み続けなんと閉店まで。
最後は「待つわ〜♪の熱唱(笑
ワインはむろんおいしく、トマトの味噌漬けも美味かった。


ふだんはビール一杯で充分な私だが、やけにアルコールが美味しい夜であった。
音楽が通じると、人は一瞬で胸を開いて話してくれる。
たくさんの、うれしい言葉や、表情や、
キラキラした時間(それにおひねりも!びっくりするぐらいだったよ)をありがとう。
いろんなものとすぐセッションできるアコーディオンてほんとうにいい楽器だなあ。
そしてこの楽器をやってこれたことに感謝した。
成沢さん、みなさん、ほんとにお世話になりました。

流しはまさに究極の「一期一会」。
打ち合わせのない一瞬のその時間をどうやって楽しむか、どんなドラマが起きるのか。 
まずは自分が貪欲に楽しまないと何にも始まらないんだね。



読んでみてやってみたい方がいたら、ぜひ今度いかが?
まだまだミュージシャンが足りないみたいですよ。

柏で流 HP
ツイッターアカウント@kashiwa_nagashi

一緒に、あそぼうよ!(え、また、やる気?へへ)
posted by イワキリエコ | 10:46 | くらしのこと | comments(2) | - |
『非現実な夢想家』


今日は震災から3ヶ月。
今朝聞いた村上春樹さんのスピーチを貼っておきますね。
日本語で話されたのは
一番に日本にいるわたし達に直接語りかけたかった言葉だったからでしょうか。


こちらに見やすい読みやすいかたちで紹介されています。
村上春樹スピーチ(動画) af_blog
カタルーニャ国際賞スピーチ全文(原稿) 渋谷のつま先

ぜひ。

posted by イワキリエコ | 22:37 | くらしのこと | comments(4) | - |
東葛エリア、もりだくさん。
なんでだか、先月のウーでの楽香天ライブから来月頭まで、
珍しく地元での演奏予定が続きます。
考えてみれば初めてかも。。
地元(もちろん、じゃ、なくても)の皆さん、どうぞ遊びにいらしてくださいませませ〜
(情報、重複かもしれませんが、新しいものもあるのでこちらにも上げちゃいます)


●6/12(日)@松戸西口駅前広場

『被災者支援エネルギーダイエット・アクション in 松戸』
朔:鈴木賢治〈打)黒川倬生(G)岩城里江子〈Acc)
14:45分くらいから30分ほど(雨天中止)                   
震災からちょうど3ヶ月、6/11,12は「声を上げよう」というイベントがたくさんですね。   
わたし達も急遽、脱原発イベントへ初めて参加させていただくことになりました。
イベントではエネルギーダイエットのアイディアを出し合ったり
お日さまの力で、ポップコーンを作ったりします。
東葛地域の放射線測定結果や実際に測定器を使った計測などもあるそうです。

●6/15(水)ソロ@柏「流」

夜7時頃から「流し」登録ミュージシャンが柏の町の契約店を流します。
「エーー一曲いかがですかあ」
うはっ、人生初めての流し。
ま、何事も経験ってことで。
楽器が濡らせないのでこちらも小雨中止です。
なんかどきどきするなあ〜

●6/18(土)朔@松戸森のホール

オカリナのグループ゚、ユニットが20組も出る陽だまりオカリナコンサートの
ゲストで呼んでいただきました。
オカリナっていろーんな響きがあるんですよ。たっぷり聞けるのも楽しみです。
コンサートは11:30〜15:30。
トリオ朔で出演するのは13時すぎから。
入場無料。

●7/3(日)@松戸コルコバード
 
松戸駅西口より徒歩3分 TEL:047-363-9090 
北島ひとみ(vo.) 加納聡美(pf.) 岩山健(b.) 岩城里江子(acc.)
17時〜 
リハも本番もわくわくするタンゴバンドももう4回目になりました。
北島ひとみさんの歌はすごい説得力です。
ぜひぜひみんなに聞いてもらいたいな。

●7/5(火) 楽香@アミュゼ柏
アミュゼ柏での柏在住のover60の方向けの市のコンサート。
我こそは手(グー)という方はわたしに直接メッセージ下さいませ。


どこでも心こめて音を出します。
とにかくわたしにできることがあれば全力投球。
篭ってたら始まらないぜ! 

詳細はこちらへ。
どうぞよろしくおねがいしまーす!
http://yaplog.jp/raku_rie/

posted by イワキリエコ | 23:02 | くらしのこと | comments(0) | - |
先生の宿題
俳句の謙次郎先生は、大のクラシックファンで読書家だった。
4年前にお見送りした後、結社のみなで本やCD、趣味のものをずいぶん整理したけど、
まだまだたくさんの本やCDが並んでいた先生のご自宅。

居心地のよいもう主のいないその家も とうとう人に譲ることになったとのことで
もう処分してしまうから欲しいものがあったらどうぞと誘われ
クラシックならこの人、クラシックギター弾きのみたぽんとおじゃましてきた。

シューマン、ショパン、ブラームス、バッハ・・・
タンゴもあれば、二胡も琵琶も竜笛も。
同じ曲でも複数の演奏家のものが並んでる。
「これは先生にもっと勉強しろって言われてるね・・・」
ふたりで150枚ほどのCDを選んでバッグに詰めた。

慣れないクラシック100枚以上

帰りがけ、みたぽんが
「『太陽』がある。なつかしい!あたしこれ持ってた!」と興奮。
70年代の大型写真誌『太陽』と、『芸術新潮』の83年の仏像特集。

仏像ラブ。

実は今、仏像の本をずいぶん探してたんだけど
欲しいものがなかなか見つからず困ってたの。
実は午前中も近くの図書館にいりびたって調べてた。
あまりにタイムリーでびっくり。

そしてふと我が足元を見ると大型の美術全集本がずらり。
そこにも仏像の写真がざくざくあふれてくる。
「うおーーー!これ、これ、これ!!」
わたしも興奮。
しかしあまりに大きすぎ重過ぎるので8巻だけ厳選していただいてきた。

先生からちょっと時間をずらしてのプレゼントみたいだな。
たぶん、4年前なら欲しいと思わなかったかも。
 
そうそう、先生はいつもなんでもお見通しだったんだ。



帰ってきてお茶を飲みながらいろいろ整理して
片っ端から二人で聞いていった。

CDってすごいね。
ものの10秒でいろんなことがわかっちゃうんだね〈怖




いやーー宿題をいっぱいもらった気分。
これからじっくり楽しんで味わわせていただきまっす!
posted by イワキリエコ | 23:08 | くらしのこと | comments(2) | - |
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