アコーディオン弾き 岩城里江子のブログです。
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東北へ
10月の中旬には東北へ。
テニススクールでの演奏の後、間が2日しかなかったのに大風邪引きまして
鍼打ったりひたすら寝たり気力と経験でなんとか持ち直し、一関へ。
古い友人の車に乗せてもらい中尊寺をまわり、そしてあまちゃんの久慈へ。
北上するごとに高速からの景色はどんどん紅葉していき、途中、大きな虹も出てくれました。

出会った方達と楽しくも濃いひと時を重ね、仙台へ向います。
仙台にはサックスのしっしーこと宍戸陽子さんが待っていました。
翌日の福島の川俣町のコスキン エン ハポンで演奏があるのです。

バンドネオンの小川紀美代さんと、蛇腹隊の演奏を見にいく予定が
仙台から会場まで送ってくれるシッシーと、デュオで急遽参加することに。
コスキンエンハポンは昭和50年から続いている南米音楽のフェスで
全国各地からこの山間の小さな町の公民館に南米音楽をされる方が集結する音楽祭。
町中3日間、朝から晩までずっとフォルクローレってるわけです。
この町では小学校でもリコーダーではなくケーナを練習するらしいというプチ情報。
蛇腹隊はもう5年めの皆勤参加、
小川先生は数年前に優勝してアルゼンチンでのコスキンフェスにも参加されたそう。

さて我々も翌朝合わせて、夜には演奏(^^;
しっしー宅のリビングで、10日前の曲決めの時には崩壊したピアソラの「孤独の歳月」を合わせたら、
これがうつくしく響いて二人してじーん…(おめでたいね
いい曲なんですよ。
彼女がパブロシーグレルさんのサマーセミナーの時に吹いた曲。
ここずっと一生懸命さらってたのでした。あの音が忘れられなくて。

川俣町に着き、会場に近づくとコスキンの紅い旗があちこちではためいています。
あっ!蛇腹隊発見!
小川先生のソロに続き、バンドネオンたちがこんなにたくさん音合わせてる!かっこいいわあ。

我々も演奏するサブ会場の蔵でしたが、会場はもうむんむんの熱気。
みーんなフォルクローレを愛しているのだなあ。
演奏する人ではなくても町中の老若男女みんなが
この音楽を愛していることがイベントの盛り上がりで伝わってきます。

そのあと、メイン会場の公民館へ。
なんと後で判明したのですが、楽香のきょうちゃんは多摩美演劇科の一年生だったとき
この公民館ホールのこけら落とし公演に学校で参加したのだそうです。
体育館に布団を引いて学年でゴロ寝、駅からトラックの荷台に大勢乗ってブルーシートを被って会場移動。
懐かしい話を聞きながらそこから30余年たった今年私がそこにいられたことにもちょっと感動。
暮れかかる公民館の前はたくさんの出店、そして音出しをする音楽家やダンサーがわんさか。
ほんとにここはどこだろう・・・

客席から「ブラボー!」の声の上がった蛇腹隊の演奏を聴いてから、
先ほどの蔵に戻り我々も演奏開始です。
ちょうどメイン会場の審査発表と重なってお客さまは少なかったけど
それでもとても盛り上がりなかなかによい時間でした。
衣装はしっしーの家にあったママの民族服をチョイスw

そして、しっしーたちとは別れまたメイン会場に戻って蛇腹隊に合流し、
ゲストの小川先生のソロ、
そして、私と小川さんとのご縁を繋いでくれた
ゲストで審査員でもあるご近所に住むチャランゴの福田さんのトリオ演奏を堪能。

小川さんのバンドネオンは深く吸引する音
福田さん達のトリオはたかく噴出する音。
どちらも南米の人たちの心を映している音なのだろうと思う。

夜はみなで近くの旅館に移動して
女子部屋ではバンドネオンとのご縁話や
わけわからなかったコードの押さえ方等を伝授してもらってまたもや盛り上がり。
翌朝はもりもりご飯食べて、蛇腹隊メンバーと一緒に新幹線。

いやー、一気に蛇腹愛が盛り上がった旅でございました。
月末のバンドネオン発表会まで半月。
さて、なにが弾けるやら〜



 
posted by イワキリエコ | 23:57 | くらしのこと | comments(0) | - |
森の中で
柏にある大きなテニススクールで演奏があり
吉田記念テニス研修センターにはじめてお邪魔してきました。
国際的な選手もたくさん輩出されているとあって
ランチをいただいた時には、隣のコートで国枝選手発見!おお!

駐車場のゲートをくぐると、、、なんというか、別世界。
とにかく、広々。規格外れなゆったり感。日本じゃないみたい。
事務所棟、それから屋内コートの横を通りステージに向います。

ステージからはお食事のできる芝生、そして薔薇のゲート、14面?のコート、そしてその奥に森。
森ですよ。
コートからは本日のトーナメントの声とボールの音が響き、鳥の声も。

トーナメントのランチをこの芝生で楽しまれた後
音楽をひと時楽しんで午後の部へ、というみなさんです。

初めてのアコーディオンをとても喜んでくださってうれしかったな。
弾いていると、皆さんの笑顔とその向こうに森です。
風が吹いてきます。
風とアコーディオンが遊んでいます。
目をつぶり耳を澄ませて音を出す幸せな時間でした。

吉田ご夫妻と荒井さんと。
テニスだけでなくて文化や人間を育てたい、ということばが
ほんとうにしっくり場にしみ込んでいる愛ある場所でした。


 
posted by イワキリエコ | 23:55 | くらしのこと | comments(0) | - |
佇むひと再演
すっかり日が空いてしまいました。

「佇む人」無事終りました。
あの場所の力に助けられ、そして己を突きつけられ。
奈佐さんの言葉は壁を伝い、新生さんの体は工場に半分埋まり
そして私は階段の上から音を注いでました。
最後まで緊張を途切らさず場を注視する満員のお客さま。
今回はすべてが近くでいろいろがよく見えてくださったのだろうと思う。
前回の初演の時には私が一段低いところにいて、
二人が舞台の上だったのだけれど
今回はちょっとした神目線(w
二人と乖離しないように必死。
ただ少しずつ踏ん張りの足りない音になってしまったのが悔しい。

予定していなかった再演で、思いがけずもうすぐ取り壊されるKAF
(元鋳物工場のKAWAGUCHI ART FACTORY)で
音を出せた事、しあわせでした。

演出の梓さん、奈佐さんの快飛行家スミスさんの舞台、「月の船」は
(思えばこの初演を観に行ったのが彼らの作品を初めて見た時)
今週金曜から日曜までここで行われます。
素晴らしい時間になると思います。
ぜひお見逃しなく。
http://roudokusha.blogspot.jp/2015/09/in-kawaguchi-43-8-22007-2015-8_22.html


 
posted by イワキリエコ | 23:04 | くらしのこと | comments(0) | - |
この場所で…

今度の土曜に「佇むひと」の再演をやらせて頂きます。
先週は会場での初稽古。
前にやはりスミスさんたちの公演でこの場所に足を運んだ事はあったのですが
自分で音を出すのは初めて。

そして改めて実感した会場の場ヂカラ、半端ないです。
雨音に波立つトタンの屋根、高熱の鉄を受け止めてきた地面、鉄の匂い、
特別な場所です。
 

演出の北川原さんの告知文を貼っておきますね。
最後のこの場所にぜひ足をお運びいただきたいです。


【10月3日上演!】朗読者 in KAWAGUCHI vol.10 筒井康隆「佇むひと」

非常に興味深い空間での公演です。有形と無形の境界を目撃してください!
7月20日の並木公民館公演をご覧頂いた方でも、全く違う体験をしていただけます。
今回ばっかりは、ちょっと凄いことがおこってます!!
                 
「文学を、体感する。」
朗読×音楽(生演奏)×美術×まち 第10弾!
                        
音は風の鍵盤、美術は脈動する肉体、空間は未だ熱き鉄の息づく鋳物工場―
今回の会場は、鋳物工場の特異空間をそのまま生かした
アートスペースであるKAWAGUCHI ART FACTORY(以後KAF)。
戦前は軍需工場、戦後は機械部品を製造する鋳物工場「日本金属鋳造工業」として
稼動していた空間です。
                 
かつて鋳物の町として栄え、粉塵と焦げた匂いが当たり前のように生活に寄り添っていた川口ですが、
鋳物の需要減少と比例して住宅都市化が進み、それと共に公害問題が顕著となったことで工場は激減。
今ではまったく違う様相の町になりつつあります。
KAF=鋳物工場の建物も、町と共に生きる為、時代時代で役割を変えてきました。
「役目を終えた工場は、静かに消えていくべきか」
そんなジレンマを抱えながら、町の移り変わりをじっと見つめてきたのです。
                      
―たとえ人々の記憶の中から工場が消えても、この町の記憶は消し去らないで欲しい
それが、KAF=鋳物工場がその場に存在し続けてきた意思でした。
                     
そして今年2015年。
寿命をはるかに越えてしまったその空間は、静かに眠りにつくことを決めました。
来年には、この場所は跡形もなくなります。
                     
最後のKAFで、‘今だからこそ’の我々の未来を問う作品。
体感してください。
                           
朗読者 in KAWAGUCHI 北川原梓
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筒井康隆「佇むひと」
    ※角川文庫『リリカル短編集 佇むひと』収録
    ※角川文庫『ウィークエンド・シャッフル』収録
(あらすじ)
ほんのさささやかな社会批判をしただけで、妻は街路樹にされた。
犬も、猫も、人も。
わずかでも社会の統制を乱すモノは、皆植物にされてしまう管理社会。
抗うことも受け入れることもできずに、
ひっそりと漂う恐怖に脅かされながら私は……。
未来に満ちる寂寥感をリリカルに描いた短篇。
 
●日時 2015年10月3日(土)
    17時30分開演 ※開場17時
●会場 KAWAGUCHI ART FACTORY
    http://www.art-kouba.com/
●料金 2000円    
                 
出演 奈佐健臣
   岩城里江子(アコーディオン)
   新生呉羽(ダンス)
演出・美術 北川原梓
照明プラン 岡野昌代(有 ピコレ)
照明オペレーション 小木曽千倉
宣伝美術 木立十              
  
後援 川口市 川口市教育委員会 川口商工会議所 
製作 快飛行家スミス
主催 朗読者 in KAWAGUCHI実行委員会
              
※駐車場はご利用になれません。お車での来場はご遠慮ください。
※演出上の都合により、開演後のご入場は遠慮いただいております。予め時間の余裕を持ってお越しください。
また、未就学児童のご入場はお断りしております。ご了承ください。
               
■ご予約方法■
□朗読者 in KAWAGUCHI
 http://www.art-kouba.com/roudokusha/
□FAX 048-222-2024
 お名前、ご住所、電話番号、人数を明記の上、上記まで 送信ください。
※電話でのご予約お申し込みは出来ません。
              
■お問合せ■
朗読者 in KAWAGUCHI 実行委員会
□住所 埼玉県川口市元郷2-15-26
KAWAGUCHI ART FACTORY 内
□TEL 048-222-2369
    090-3080-4234(担当 金子)
□MAIL webmaster@art-kouba.com

posted by イワキリエコ | 10:45 | くらしのこと | comments(0) | - |
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